リラックス下手な人間が色々試してみた話
今週のお題「リラックス」
薄々気づいていたが、リラックスするのがものすごく下手だ。人前で話すときには声が震えるし、入社4年目の今でも夢の8割は仕事関係だ。大雑把なようで神経が細く、我ながら難儀な性格だなと思う。就活末期や繁忙期には自律神経失調症のような症状も経験した。(正式に診断を受けた訳ではないが、長引く微熱やだるさ、動悸など、自律神経の不調だろうなと感じる症状が数ヶ月続いたのだった。)
そんな私にとって、いかに効率よくリラックスするか、という問題はライフワークの1つとなっている。この記事では、社会人になって色々なリラックス方法を試した結果、自分に合っている・合っていないと思ったものについて書く。
1.自分に合う方法
1-1.書店に行く
小さいときから本が好きだ。あまり物事が長続きせず、将来の夢もコロコロ変わってきたが、読書が好きなことはずっと変わらない。
大きな書店は森のようなもので、書店をぶらつくのは森林浴のようなリラックス効果をもたらす、と思う。最初からお目当ての本を決めておく必要はないのだ。むしろ、目的を決めない方が楽しいことが多い。欲しい本があって、買うことも決めているのなら、Amazonや楽天で買った方が楽だろう。
書店をふらふらしているだけで、今どんな本が流行ってるのか把握したり、最近追いかけなくなった作家の新刊を偶然見つけたり、色々な発見がある。2時間くらいそうしていると、この世界には色々な人が色々な思惑を持って、色々な本を書いているのだな……という当たり前のことを改めて実感し、書店という小宇宙に感謝するのだった。
リラックスしたいときに気をつけていることが、負の感情を詰め込んだような本を読みすぎないことだ。私は本の世界観に過剰に引き込まれる傾向があるので、疲れているときには特定の主義主張が強い本、人の嫌な面を抉り出したような本、やたらと危機意識を煽る本にはあまり触れないようにしている。疲れているときには、ケーキの名店図鑑とか、好きなエッセイストの旅行記とか、穏やかなテーマのものがオススメだ。
1-2.マッサージに行く
ネットでリラックス方法、と検索すると、必ず上位に上がってくるであろうマッサージ。人の手で癒してもらえる安心感、静かな音楽、アロマの香り。気づいたらウトウトしてしまうこともあるが、それも含めて最上のリラックス経験だ。
よく行くマッサージ店はいくつかあるけど、普段使い用とご褒美用に分けている。普段使い用は、値段がリーズナブルで、予約が取りやすく、思い立ったらすぐに行けるお店だ。ご褒美用のお店は今のところ1つだけ。代官山にあるLUSHのスパである。LUSHのスパのメニューには1つ1つコンセプトがあり、施術は完全個室で、さらに施術の前後に丁寧なカウンセリングがある。今のところ、昇格がかかったプレゼンの前と、初めての海外出張の前に行ったのだけど、おかげで本番まで心身共に健康に保つことができた。ありがとうLUSH。
マッサージの良いところの1つとして、デジタルデトックスできるところが挙げられる。マッサージの間はスマホの電源を切り、目を瞑り、全身の力を抜い身を任せる。私のようにスマホ依存症の自覚がある人は、まずマッサージに行くといいかもしれない。
1-3.ネイルサロンでネイルを塗ってもらう
普段、ほとんどネイルをしない。爪が弱いのでジェルネイルは合わなかったし、不器用・せっかちなのでセルフネイルも不可。それでも、時々無性にネイルをしたくなる。ネイルを塗ることで、自分を大切にしている時間というものを具現化したくなるのだ。そんなときに行くのが、新宿LUMINE2のNAILS INC。エクスプレスマニキュアという20分程度で好きなマニキュアを塗ってもらえるサービスがあり、重宝している。お買い物がてらふらりと立ち寄るのにちょうど良いし、カラーバリエーションが非常に豊富なのも嬉しい。突発的なネイル欲を満たしたい人は、ぜひどうぞ。
2.自分に合わなかった方法
2-1.動物と触れ合う
猫カフェ、うさぎカフェ、梟カフェ…最近は動物と触れ合えるカフェが盛況だが、私にはあまり合わなかった。まず、ペット禁止の賃貸マンションで育ったので動物耐性自体があまりない。動物が鳴いたり急に動いたりするとびっくりしてしまうのだ。
そしてネットを見ると、カフェの動物がいかに劣悪な環境に置かれているのかを指摘し、経営者を非難している記事をしばしば見かける。伝染病が流行っても適切な処置を行っていないとか、あまりに狭い場所に押し込められているとか、その結果カフェの動物たちは非常に短命だ、とかである。真偽の程までは検証できていないが、おそらくある程度真実なのだろう。狭いスペースで長時間人間と触れ合うことを強要されて、動物にストレスが溜まらないはずがない。
友人とうさぎカフェに一度行き、確かに可愛かったが、多分もう行かないと思う。
今年の4月から半年ほど、気が狂うくらい仕事が忙しかった。ベテランの先輩が産休に入るのと、後輩が入るのと、初めての海外出張が決まるのがほぼ同時だったのだ。訳がわからない。それでもどうにか体調を崩さず持ちこたえていたが、上期決算が落ち着いた頃、ふっと緊張の糸が切れてしまった。めちゃくちゃお腹が痛いし、頭がクラクラするし、気持ちが悪い。幸い急ぎの仕事はなかったので午後休を奪取し、お昼休みに入るのと同時に会社を出た。そこで体調の5割は良くなった。買い物くらいはできそうだなと思い、近所の小さな洋菓子店でシフォンケーキを、スーパーですき焼きの材料一式を買った。それから帰宅してすき焼きとシフォンケーキを平らげると、体調不良はすっかり治ってしまった。2時間前には死にそうだったのが嘘みたいに。
散らかった部屋で一息つきながら、ああ、今の私、半年ぶりにリラックスしている、と思ったことを、しばらく忘れないだろう。リラックス名人までの道のりは遠い。
好きな街、東京・丸の内
今週のお題「好きな街」
お題を見たときに、何て私向けのお題だろうと思った。好きな街はたくさんあるから、書けるだけ書いていきたい。
数あるお気に入りの街の中でも、一等特別なのが東京・丸の内。東京駅から半径500メートルくらいの中に、思い出がぎゅっと詰まっている。
例えば丸の内オアゾ。オアゾの何が最高かと言えば、やっぱり丸善。これまで色々な書店に行ったけど、「行けば必ず面白い本に出会える」と言い切れるのはここしかない……というか、多分私と同じ趣味の書店員さんがいるんだと思う。私のために書かれたのかと錯覚するほどニッチなドキュメンタリー、めくるだけでワクワクする可愛いお菓子の本、買うだけで賢くなった気になる自己啓発本等々、どのジャンルもピンとくるものが揃っている。最近読んだ中でピカイチ面白かった「国家とハイエナ」も、丸善の特設コーナーに置かれていたものだ。
割と熱しやすく冷めやすい私だけど、丸の内丸善は一生推すと思う。一生応援させてくださいねという気持ちを込めて、来店した際はなるべくたくさんお金を落とすようにしている。
そして、同じく丸の内オアゾのドゥバイヨル。立ち読みに疲れたらここで休憩。ドゥバイヨルのいいところは、アクセスもクオリティも最高なのにだいたい空いてるところ。1人で入店して黙々とパフェを食べても気まずくないし、丸善で買った本を読んでのんびりするのもよし。私のイチオシはチョコレートドリンク。喉越しが滑らかで、幸福を具現化した味がする。本当は一気飲みしたい。
忘れてはいけないのが東京ステーションホテル。泊まりで一回、あと2、3回飲食目的で使ったな。東京ステーションホテルは内装が豪華で、アメニティがブルガリで、朝食ビュッフェのパンが信じられないくらい美味しくて、とにかく憂いがない。ただ、貧乏性ゆえに、「こんなにいいホテルに泊まっているんだから外出するのはもったいない…いやでも丸善で好きなだけ本を物色したい気も…」という葛藤はあった。泊まったときはまだ学生だったので、もう少し経済的なゆとりが生まれたら母を連れてまた行きたい。
まだまだあるけど、とりあえずこんなところでしょうか。学生時代から丸の内が大好きで、本社が丸の内にある会社に入ったのに、北関東の僻地に配属されて早四年。丸の内への慕情は強くなるばかり……。
最近おいしかったもの
リハビリを兼ねて今週のお題を消化しちゃいましょう!
最近おいしかったもの、本当に色々ある。自分の機嫌を取るために休日はグルメ三昧だったので…。
恵比寿・牡蠣ツ端の生牡蠣。ここの牡蠣食べ比べは最高でした。産地が違う牡蠣が6種味わえて、調味料もごま油、白ワインビネガー、ポン酢等から選べる。都会らしい福利厚生の良さだ…。正直牡蠣ごとの味の違いはよく分からなかったんだけど、全部フレッシュで濃厚だったのでオールオッケーです。
渋谷・マメヒコの焼き林檎。ひらりささんのTwitterに触発されて行ったんだけど、お店の内装も好みで大当たり!林檎は生より火を通したものの方が好きなので、期間中もう一回は行きたいな。店員さんの感じが良いところも好感度高い。
銀座・パーラのキャラメルクレープ。今回で来店4回目くらいだけどあえて書きたくなるおいしさ。包み紙がシックなところ、生クリームの口どけが儚いところ、全体として甘すぎないところがとても好み。次はピーチに挑戦したい…まだやってるのかな?